Q&A

雑草管理に関するQ&A

農耕地では、意図して植えたわけではないのに生え、農業生産に何らかの被害を与える草を雑草とすることが多いです。路傍の場合では、繁茂して視界や景観を害する草などが雑草とされています。ただし、雑草の定義は人によって異なり、ある人にとっては雑草でも他の人にとっては食用・観賞用などで利用価値がある場合もあります。

農耕地では、それぞれの作物・野菜において有効な防除手段が確立されていない雑草が問題になりやすいです。例えば、大豆栽培では使用可能な除草剤が帰化アサガオ類に対して効果が劣るため、アメリカアサガオなどの帰化アサガオ類が問題になっています。
非農耕地では、生育が早く植物体が大きくなりやすいイネ科雑草や、木々やフェンスなどに絡みつき除草しにくいつる性の雑草が問題となりやすいです。イネ科雑草ではススキやチガヤなど、つる性雑草ではクズ、アレチウリなどが挙げられます。

種子による繁殖の他に、地下茎を伸ばしてそこから地上部を形成する草種や、植物片から再生して増える草種もいます。雑草の中には家畜の飼料や堆肥に混入して生息域を広げるものや、人やものに付着して生息域を広げるものもあるため注意が必要な場合があります。

除草剤の散布や刈り取りなどを行って、雑草の被害を問題にならない程度に抑えることをいいます。近年は、除草剤などの化学的防除の他に物理的防除や生物的防除を組み合わせて経済的に問題にならない範囲に被害を抑えるという総合的病害虫雑草管理(IPM)の考えも広がっています。

農耕地では作物との光や養分の競合による収量低減、収穫物への混入による品質低下や、農作業の阻害などの問題が挙げられます。道路などでは繁茂による視界不良などが問題となります。また、耕作放棄地の雑草は鳥獣害・虫害を助長し、周辺の農耕地へ雑草が侵入する原因にもなります。

食品や天然物を含めどのような物質でも私たちの体にとって有害となる摂取量が存在します。除草剤は使用量や使用方法を規定することによりその安全性が確保されています。また、除草剤の有効成分は一部の毒物や劇物を除きその多くが普通物であることから、人体に対して比較的安全であると言えます。除草剤の使用の際は、ラベルをよく読み、用法用量を守って正しくお使いください。

除草剤は大きくイネ科用、広葉雑草用、非選択性除草剤に分けられているため、使用した除草剤の効果が現れない草種がいた可能性が考えられます。また、近年はイヌビエなどの除草剤抵抗性雑草も問題となっているため、適切な除草剤の選定が重要になっています。さらに、除草剤散布時の天候や、雑草の生育段階によっても効果が左右されるため、適切な散布時期を逃さないことも大切です。

宇都宮大学 雑草管理教育研究センター

〒321-8505 栃木県宇都宮市峰町350 [MAP]
TEL:028-649-5148(事務室)
FAX:028-649-5155
Email:info_cwwm(a)cc.utsunomiya-u.ac.jp
※(a)を@に置き換えてご使用ください。

宇都宮大学
宇都宮大学 研究推進機構
X

プライバシーポリシー

プライバシーポリシー