少子・高齢化に伴う人手不足で、農地のみならず道路、公共緑地、遊休地などさまざまな場所で雑草管理に支障が出ています。一方、近年植物防疫法が改正され、「雑草」が初めて同法の対象として追加されることとなりましたが、実効性ある制度とするために必要な技術・要因が不足しています。こうしたことから、雑草管理に係る技術の開発や普及体制の強化が喫緊の課題となっていますが雑草学講座を有する国内の教育機関はわずかで、必要な知見や技能を有する人材は限られます。そこで、主として雑草管理に関する業務に新たに携わることになった方を対象に本講座の本格運用に向けた検討を進めることとしており、その一環として今年度も下記により本講座を試行開講します。
皆さまの受講をお待ちしています。
記
1.受講対象 農業生産、環境保全、農薬など関連分野のいずれかで基礎的な知見をお持ちの方ならどなたでも受講できますが、特に新たに雑草管理に関する研究・開発や技術普及、実務に携わることになった社会人の皆様の受講を歓迎いたします。
2.会場 宇都宮大学雑草管理教育研究センター 2階 セミナー室
後述のとおりオンライン聴講も受け付けますが、原則として質疑応答にはご参加いただけません。
3.内容と開講日時(講師、カリキュラムの詳細はこちらでご確認ください)
各5コマからなる次の3つのコースを設定します。いずれも対面を原則としますが、オンラインでの聴講も可能です(質問はできません)。
1)雑草生物学の基礎コース 2025年2月19日(月) 8:30~17:30(5コマ)
雑草管理の基盤となる雑草の生物としての特性を学びます。
2)雑草管理の基礎と実践コース 2025年2月26日(水)8:30~17:30(5コマ)
雑草管理の基礎と具体的な管理法を学びます。
3)雑草管理の新たな課題コース 2025年2月28日(金)8:40~17:30(5コマ)
農村・都市部の植生管理や改正植物防疫法など、今後の重要課題とその現状を学びます。
1)2)は5コマの受講で基礎的な内容を一通り学ぶコースです。5コマすべての受講が応募の条件です。
3)は応用的な内容で、1)2)を通して受講された方か、すでに雑草管理に関する相当の知見をお持ちの方を対象としたものです。1コマ単位の受講もお申込みいただけます。
4.定員 各コース対面20名程度。ほかにオンライン聴講もコースにより30~50名程度受け付けます。
5.受講料 試行開催のため無料です。ただし、受講後アンケートにご協力ください。
6.申込方法 こちらのフォームよりお申し込み下さい。
7.申込期間 2024年12月1日~2025年2月7日 定員に達し次第、締め切りとなります。
(お問合せ先)
宇都宮大学雑草管理教育研究センター
zasso@a.utsunomiya-u.ac.jp 028-649-5148