2025/11/28更新
宇都宮⼤学雑草管理教育研究センターでは標記の講座を開講する運びとなりましたのでご案内差し上げます。
担い手の減少を背景として、農地のみならず道路、公共緑地、空地などさまざまな場所で雑草管理に大きな支障が出始めています。今年世間を騒がせた市街地でのクマ被害も、その根本的な要因として、不十分な管理に起因してクマとヒトの領域が雑草植生でつながってしまったことが示唆されています。また、近年、雑草管理上の大きな課題になっている侵略的外来種の侵入・拡大を防ぐために必要な技術開発も急がれます。
このような状況から、雑草管理に係る技術の開発・普及体制の強化は喫緊の課題ですが、雑草学講座を有する国内の教育機関はわずかで、必要な知⾒や技能を有する⼈材はごく限られています。そこで、主として雑草管理に関する業務に新たに携わることになった⽅を対象として、下記により本講座を試行的に開講します。多くの皆様の受講をお待ちしています。なお、本講座は来年度から有料の公開講座とする予定でありますこと、申し添えます。
記
1.受講対象 農業生産、環境保全、農薬など関連分野のいずれかで基礎的な知見をお持ちの方ならどなたでも受講できますが、特に新たに雑草管理に関する研究・開発や技術普及、実務に携わることになった社会人の皆様の受講を歓迎します。
2.会場 宇都宮大学雑草管理教育研究センター 2階 セミナー室
3.内容と開講日時(講義内容はこちら、講師、カリキュラムの詳細はこちらでご確認ください)
各5コマからなる次の4つのコースを設定します。いずれも対面を原則としますが、オンラインでの聴講も可能です(原則として質問はできません)。
1)雑草生物学の基礎コース 2026年2月3日(火) 9:50~17:40(5コマ)
合理的な雑草管理の基盤となる雑草の生物としての基礎を学ぶコースです。
2)雑草管理の実際(除草剤・水稲)コース 2026年2月5日(木)9:50~17:40(5コマ)
雑草管理の中心となる除草剤の基礎と、水稲栽培の現場における雑草管理を学びます。
3)雑草管理の実際(畑作・緑地)コース 2026年2月12日(木)9:50~17:40(5コマ)
畑作物や緑地・芝地など、水稲作以外の現場における雑草管理を学びます。
4)雑草管理の新たな課題コース 2026年2月19日(木)8:50~17:40(5コマ)
国土の雑草植生管理や侵略的外来種への対応などの新たな課題を概説します。
1)2)3)は5コマの受講で基礎的な内容を一通り学ぶコースです。5コマすべての受講が応募の条件です。
4)は応用的な内容で、1)2)3)を受講された方か、すでに雑草管理に関する知見をお持ちの方を対象としたものです。
1コマ単位の受講もお申込みいただけます。
4.定員 1)~3)の各コースは対面、オンラインともに20名程度、4)のコースは対面20名、オンライン30名程度。1)~3)の各コースは、コース一括の受講のみ受付けます。4)のコースは講義毎の申込みが可能です。ただし、定員を超過した場合には受講コース・講義数を減らしていただくことがあります。
5.受講料 試行開催のため無料です。ただし、受講後アンケートにご協力ください。無料開催は今年度限りで、来年度以降は受講料を申し受けます。
6.申込み方法・期間 こちらのフォームよりお申込み下さい。受付期間は2025年12月5日(金)から2026年1月26日(月)までを予定しますが、締切日前であっても定員に達すればコース、講義毎に随時締め切らせていただきます。
(お問合せ先)
宇都宮大学雑草管理教育研究センター
TEL 028-649-5148
Email zasso※a.utsunomiya-u.ac.jp (※を半角@に換えてください)
